連載 福祉テクノロジー導入に関する12の課題と解決策

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この連載では、デンマーク全国自治体連合が公開した上記報告書を一部引用を交えながら紹介し、その意味を解説します。

引用元:12 UDFORDRINGER I FORBINDELSE MED VELFÆRDSTEKNOLOGI OG LØSNINGSFORSLAG : https://www.kl.dk/media/15882/barrierer-og-udfordringer.pdf


デンマークでは、福祉サービスの質の向上と生産性向上を目指す政策の一環として、2000年代から多くの地方自治体による福祉テクノロジーの導入・活用プロジェクトが実施されてきました。

その中で、全国自治体連合KLは、各自治体の福祉テクノロジー導入・活用プロジェクトの経験者30名によるワークショップを実施し、その結果を報告書にまとめています。

報告書では、福祉サービス利用者・福祉職員・自治体の全ての立場の要求を満たしつつ、福祉テクノロジーを活用する際に考慮すべき、主要な12個の課題をまとめ、各課題に対する具体的な解決策を考える上でヒントとなる提言を行っています。 

それぞれの提言では「組織体制」「社会的要因」「マネジメント」の3つのカテゴリーに分けて解決策が説明されています。 

 
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【福祉テクノロジー導入に関する12の課題】

1.利益の実現に向けた課題

2.多大なリソースを要する実装プロセス

3.中間管理職・現場リーダーの福祉テクノロジーへの関心の欠如

4.福祉サービスの報酬体系にテクノロジー利用が含まれていない

5.「効率化」への恐怖が職員に蔓延している

6.福祉専門職としてのアイデンティティの変革

7.テクノロジーと福祉サービス利用者の間に起こるミスマッチ

8.対象となるユーザーが限られていること

9.製品の成熟度の把握

10.テクノロジーと、その実際の使い方に関する理解と知識の欠如

11.データセキュリティ

12.福祉サービス利用者からの同意取得

 

※今後、1つの記事ごとに1つの課題と提言を取り上げ、解説していきます。

次回:福祉機器導入に関する12の課題①:経営改善の実現