介護現場の労働環境を改善させるソリューション5選
本記事は、以下のようなお悩みを持つ介護事業者向けの内容になっております。
「苦労して職員を採用しても短期間で辞めてしまう」
「夜勤のスタッフの業務量が多く、常に疲れている顔をしていて働きづらそう」
「休日を増やすなど待遇面を良くしたいが、常に人不足なので難しい」
本記事では、介護現場の労働環境を改善させる5つのソリューション(サービスおよび福祉機器)をご紹介します。ご紹介するソリューションは2019年度の国際福祉機器展(H.C.R.)の特別イベントとして開催されたCareWare Japan(ケアウェアジャパン)に出展されたものです。
参考記事:https://www.hcr.or.jp/carewarejapan/participant
記事をお読みいただくことで、労働環境改善に有用なソリューションを一度に知ることができます。
1. ファストドクター(株)のファストドクター
夜間に病人が発生したとき、緊急性が高くても、やむを得ず救急車を呼んだ経験はないでしょうか。
その際、少なくとも一人のスタッフは、救急車に同乗する必要があり、残されたスタッフは、通常より少ない人数で業務にあたらなければなりませんよね。
ファストドクターは、電話一本で医師が駆けつけてくれる夜間の救急往診サービスで、上記のような不急の救急車利用を抑制してくれるので、夜勤スタッフの業務負担を軽減してくれる有難いサービスです。
更に保険の適用が可能である上、医療体制は救急外来と同じ水準であり、医薬品の処方もできるので、安心して利用できますよ。
導入時のコストは一切必要なく、診察時に、診察料と処方薬代、交通費が掛かるのみです。
ファストドクターURL: https://fastdoctor.jp/
2. (株)プロアシストのウェルネスノルディックリラックスチェア
終始不安がり、大きな声で騒ぐ入居者をなだめるのに時間がかかり、他の入居者のケアができなくて困ったという経験はないでしょうか。
(株)プロアシストのウェルネスノルディックリラックスチェアは、呼吸の周波数に合わせてスウィングするチェアで、それに乗ると快適な睡眠をとることができ、穏やかな気持ちになれます。
例えば認知症を患い、いつも家に帰りたいと言い続け、怒りっぽかった人でも、このチェアに乗れば、リラックスすることができるでしょう。
ちなみに椅子は、体重130キロの人まで乗せることができ、体重をかけて乗っても問題がありません。
北欧の介護施設でも多く導入されている商品です。
ウェルネスノルディックリラックスチェアURL: http://www.proassist.co.jp/wnrc/
3. パラマウントベッド(株)の眠りSCAN
眠りSCANは、マットレスの下に設置するセンサで、呼吸・心拍・寝返りを測定可能。
スタッフは、各入居者の睡眠・覚醒状態を、モニタ画面でリアルタイムに把握できます。
これにより、夜勤のスタッフは、介護が必要ではない入居者の部屋に行くことがなくなり、目が覚めていて介護が必要と判断された入居者の部屋へ優先的に行くことが可能になります。
更に各入居者の生活リズムも把握できるので、生活習慣の改善を促し、よりスムーズに体調管理を行うことができますね。
眠りSCAN URL: https://www.paramount.co.jp/learn/reductionworkburden/nemuriscan
4. キング通信工業(株)のシルエット見守りセンサ
キング通信工業のシルエット見守りセンサも、夜勤スタッフの負担を軽減してくれるソリューションです。
夜勤スタッフは端末を確認するだけで、入居者の部屋に取り付けたセンサが写した、入居者のシルエット画像と、入居者の「起き上がり」、「はみ出し」、「離床」の情報を通じて、介護が必要かを判断でき、無駄な訪室を減らすことができます。
更に転倒時などの事故の記録を残すことも可能ですよ。
商品価格は30万円です。
シルエット見守りセンサURL: https://www.king-tsushin.co.jp/solution/wos-system/
5. ジーコム(株)のスマートインカムシステムソリューション
施設内を回っている時に、先輩社員に相談する必要が出てきたが、先輩も色々な場所を回っているのですぐに会うことができず、コミュニケーションがとりづらいと感じたことはないでしょうか。
ジーコム(株)のスマートインカムシステムソリューションは、スタッフ間の意思疎通を円滑するツールで、業務の効率化が期待できます。
スマートフォンにスマートインカムを装着しておくと、介護をしながらハンズフリーで通話が可能になる仕組みで、同時に複数のスタッフとの通話もできる優れものです。
スマートインカムシステムソリューションURL: https://lifecall.jp/
以上5つのソリューションをご紹介致しましたが、実際に福祉機器の導入を検討する際には、機器の性能だけではなく、経済性や、エンドユーザーの視点と、事業者の視点など、多角的な視点からの分析・評価が重要です。
実際、福祉大国デンマークでは、福祉機器の選別において多角的な視点から評価を行う方法が、開発されています。
株式会社ヤマグチでは、介護事業者の方々の個々のニーズやご状況に応じた福祉機器導入・活用コンサルティングを行っております。
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